Q1:矯正治療を受ける時期はいつ頃が良いのでしょうか?
不正咬合の状態や程度は個人によって違いますので、最適な治療時期は一概には言えません。
大切なことは、歯並びが気になったらとにかく早いうちに一度はよく見てもらって、適切な治療計画をお聞きになっておくことではないでしょうか?すぐに治療できる場合もありますし、少し時期を待った方が良い場合もあります。適切な時期を知っておくことが大切です。
Q2:相談に行ったら必ず治療を始めないといけないのですか?
そんなことはありません。相談にきて頂ければ、お口の中を見せていただいた上で予想される治療方法などについてご説明致します。さらにより具体的な治療時期や治療方法などをお知りになりたい方には検査を受けていただき、詳細な分析に基づき治療計画を立てたうえでより詳しい御説明を致します。
治療を受けるかどうかはそれからお考えになっても遅くありません。まずはお気軽にご相談下さい。
>> 詳しくは「初めての方へ」ページへ
Q3:矯正治療では歯を抜くことがあると聞いたのですが?
必ず抜歯をするというわけではありません。しかし、矯正治療は出っ歯や乱杭など悪い歯並びを治すのが目的の治療ですので、治療するためには歯を動かすためのためのスペースが必ず必要です。ご自身の歯を見てもらっても分かると思いますが、通常スペースがあまっている方はほとんどいません。そのため、一般的には小臼歯を抜歯して治療を行います。しかしもともとスペースがある場合は抜歯を必要としないこともありますし、スペースを作ることもできる場合もあります。ただ、矯正歯科医が、抜歯による治療を選ぶにはそれなりの理由があります。矯正歯科医と良く相談して頂きたいと思います。もちろん抜歯をして矯正治療を行う場合でも、抜歯したスペースは歯の移動で完全に閉じていますので、全く問題はありません。
>> 詳しくは「抜歯・非抜歯について」へ
Q4:治療期間はどのくらいでしょうか?
全体的に歯を動かす治療では、平均的には2~3年ぐらいと考えておいて下さい。あせらないで時間をかけた方が良く治るのも事実です。小学生などで部分的な治療を行なう場合などは、多くの場合、通常1年以内で終了します。
Q5:痛みがあると聞いたのですが?
基本的には、歯を動かしていきますのである程度の痛みはあります。矯正治療が始まると、2~3日間歯が浮いたような感じになり、食事の時に物をかむと痛みを感じることがありますが、通常4~5日もすれば痛みもなくなります。この痛みには個人差もありますが、痛みのために矯正治療を途中でやめた方はいらっしゃいませんので心配されることはないと思います。
Q6:矯正装置が目立つのが嫌なのですが?
最近ではセラミックなど歯の色に近い矯正装置がありますし、全く外からは見えない裏側につける矯正装置もあります。ホワイトコートされた白いワイヤーなどもありますので、実際に見せてもらって詳しくお話を聞かれると良いと思います。
Q7:矯正治療はむし歯になりやすいと聞いたのですが?
確かにお口の中に矯正装置が入ると歯みがきがしづらくなってむし歯ができやすくなります。しかしむし歯を作ってしまってはせっかくの矯正治療が台無しです。そのため当院では歯科衛生士が治療に入る前に生活指導や歯みがき指導をしっかり行いますし、治療中も必要に応じて歯みがき指導やクリーニングなどを行います。一緒に頑張って頂ければむし歯を作ることなく歯並びを治すことは可能です。
Q8:矯正治療は大人になってもできるのでしょうか?
もちろん大人になっても治せます。成長期の子供さんと比べると注意点は増えますが、よほど条件が悪くない限り治療は可能です。
Q9:矯正治療の費用は?
矯正治療は、基本的に保険が適用されませんので全額自己負担となります。実際には歯並びの状況・治療方法・治療期間などによって異なりますが、矯正治療は長期間にわたるため最終的な総額としては一般的には20〜90万円ぐらいの費用が必要になります。治療計画を立てた後で必要な総額が決まりますが、一度に必要になることはなく、治療の進行にあわせてお支払いしていただきます。一度決まった治療費は特別な場合を除いて、どんなに装置を使っても治療期間が長くなっても変わることはありません。さらに結果的に簡単な治療で済んだ場合や短期間で治療が終了できた場合には治療費の精算を行なうこともありますので、予定より少ない費用で治療が終わる場合もあります。治療計画を検討していただいた上でよくご相談されることをお勧めします。
Q10:矯正治療に保険が適用されることがあるのでしょうか?
矯正治療には基本的に保険は適用されませんが、状況によって適用される場合があります。唇顎口蓋裂などの保険適用疾患や顎変形症など骨格的な不正が強い場合などには保険が適用されます。
>> 詳しくは「保険が適用される保険治療」へ
Q11:治療途中で進学・転勤などによる転居になった場合はどうなるのでしょうか?
県外の学校への進学や、転勤に伴い治療途中で転居することになった場合には、信頼できる矯正専門歯科医に引き継いでもらうことができます(転医)。しかし、できれば一カ所で治療が終わる方が望ましいと思いますので、子供さんの場合は遅くとも高校一年生までに受診されることをお勧めします。そうすれば、ほとんどの場合高校卒業までに治療が終了するため、転医が必要になることはありません。